金味(きんあじ)カボチャと言う珍しいカボチャの育て方と、
食べた味はどうなのかレポートします。
うどんこ病が発生しましたが2.9kgの重量級の立派なカボチャを収穫できました。
市販のえびすかぼちゃと食べ比べもしてみましたよ。
実はホームセンターで極甘カボチャと書いてありました。
しかも肉厚でホクホク、2kg以上の大玉サイズ。
省スペースで栽培できて、茹でるだけでも美味しいと。
私はこれに感動して、
挑戦してみたいと思い栽培しましたよ。
●金味(きんあじ)かぼちゃ 味は
収穫してから25日寝かしてしっかり甘くしたつもりです。
(苗の説明には7~10日程置くと甘くなると書いてありました。)
♥トースターで焼いてみました。
金味カボチャは、すごい肉厚ですよね。
スーパーなどでよく見かける「えびすカボチャ」と食べ比べてみました。
左の1片が 金味 かぼちゃです。
右の2片が えびすかぼちゃです。
2種とも甘さはほとんど同じです。
金味かぼちゃが極甘とは感じませんでしたし、
特別ホクホクしているわけではないです。
ですが水分が多いと感じました。
収穫後25日で早かったのかもしれません。
土とか栽培者の腕も少しはあると思います。
●金味 かぼちゃ レシピ
・天ぷら
・大学芋風にしてカボチャの上から、シナモンをかけて食べるのも今風で良いと思います。
●金味 かぼちゃ 栽培方法(記録)
●金味 かぼちゃ 土作りと肥料
私が庭で耕したのは約40cm×40cmです。
土に入れたのは
・有機石灰(ゆうきせっかい)1m2当たり 約120g
・牛糞堆肥(ぎゅうふんたいひ) 約2ℓ
・すくも(稲のもみ殻) 約2ℓ
土に入れるとフカフカになります。
私はとてもよく使いますね。
・鶏糞(けいふん)約40g
・化成肥料(8-8-8)約30g
・油粕(あぶらかす)約30g
以上を土と一緒に良く耕しておきます。
●価格は接木苗で約300円でした。
ホームセンターで買いました。
苗は太くて元気の良いものを選んでいます。
●4月21日 金味 かぼちゃ植えました。
まず土に穴を掘って水を入れます。
次に苗を入れますが、
接木苗ですから接合部は土の中に入れません。
株元の周辺には「すくも」敷いておきます。
(保温、乾燥予防ですね)
最後は黒の遮光ネットを活用して敷いています。
(実際は遮光するのが目的でありません。雑草予防です)
しかもこうする事で雨が降ると土が跳ね返って葉に付きにくいです。
葉に土がつくと病気になりやすいです。
●5月27日 花が咲きだした。
でも雄しべです。
♥この頃から追肥を
化成肥料(8-8-8)を約20gを株元の周りにやりました。
今後は大体10日ごとにやりました。
●5月31日 約1m伸びました。
●6月2日 雌しべが咲きましたが
しかし株元の近くに受粉しても、大きくならないのでこれは諦めました。
(大体10節以後に実を付ける方が大きくなります。)
立てた小さな棒は間違って、つるを踏まないようにした物です。
●6月9日 わき芽(子つる)を切りました。
この金味カボチャは子つるを伸ばさないで、親つるの1本を推薦していますので、、
●6月10日 実をつけたいです。
やっと雌しべです。
雄しべは多いですが雌しべは少ないです。
●6月13日 元気一杯、どんどん伸びてきました
葉の色も濃い緑です。
●6月20日 雌しべが咲いています。
花の下が丸く膨らんでいますよね。これが雌しべです。
雄しべは膨らんでいませんのですぐわかりますよ。
住宅地では虫がいないので人工授粉をしたほうが良いですよ。
大体朝の10時頃までには雄しべを切って雌しべに花粉をつけます。
雨が降ると花粉が流れて失敗しやすいです。
ですので花の上に雨よけのカバーをすると良いですよ。
●6月23日 受粉したかも
順調に育っています。
しかし株元の方にうどんこ病が発生しています。
●6月26日 つるがよく伸びます
1周した感じです。3mぐらい伸びています。
●6月28日 受粉成功ですね。
とりあえず一安心です。
結局これ1つ収穫する事になりました。
カボチャの下には食品のトレーを置いています。
目的は地面とカボチャが触れると、ダンゴムシなんかに食べられるのを防ぐ為です。
●7月6日 うどんこ病がスゴいです。
※うどんこ病=葉の表、裏にうどん粉をふりかけた様な症状で、白いカビです。
それにしても見事に発生です。
葉も約40cmと大きいです。
大きな葉には大きな実がなりますよ。
葉が小さいと実も小さいですよ。
結局消毒とかしませんでした。
株元の方からうどんこ病が発生してきますから、
株元から葉を次々と切って行きました。
この頃は花もあまり咲かなくなりました。峠を越した感じです。
●7月23日 順調に育っています。
●8月13日ついに収穫しました。
へたの部分がベージュ色になってきて枯れてきました。
良くコルク状になったら収穫だと言いますよね。
直径約18cmです。
重さは約2.9kgと重く大きいです。
とっても嬉しいです。
●金味カボチャ 丸ごとの切り方は
1個丸ごと切るのは大変ですよね。
でも楽に切る方法があります。
①上と下の「ヘタ」みたいな部分を、切り取ります。
ここが1番硬い部分ですね。
②包丁で半分を切ります。
③反対側の半分を切ります。
④これでパクッと割れて切れました。
●最後に
・連作障害は
ありませんので毎年同じ所で栽培出来ますよ。
・水の管理は
天気任せであまりやっていません。
葉がしおれてきたらやる感じです。
・摘果
しませんでした。
結局受粉できたのは1個だけでした。
育て方の説明には2個までと書いてありました。
・整枝・摘芯(つるの先端部を切る)
普通なら本葉が6枚程の時期に親つるを摘心(切る)しますが、
説明書きにはこの金味カボチャは摘心をしないで、
親つるの1本で栽培しますと書いてありました。
親つるは終わりの時期が来たら伸びません。
ですので子つる(とても良く出てきます)が伸びてきたら切っていました。
庭が狭いので円を描く様に誘導していました。
※もし子つるにも実が付いてたくさん育ったら、多分1個1個は小さくなると思いますよ)
・追肥
花が咲きだした頃に化成肥料(8-8-8)を、
約20gを株元の周りや、つるの下あたりにもやりました。
その後、約10日に1回、株元やつるの下に20g程度やりました。
そしてツルがどんどん伸びていきますので、
それに合わせてツルの下にも化成肥料を少し、まいてやりました。
・「敷わら」が手に入らないので、雑草を敷わらの代わりに使いました。
これで葉に土の跳ね返りがなくて、病気にもなりませんでした。
・金味カボチャ病気と農薬
農薬は使いませんでした。
しかし
どうやらこの金味カボチャは、うどんこ病が発生しやすいです。
※うどんこ病=葉の表、裏にうどん粉をふりかけた様な症状で、白いカビです。
うどんこ病になったら食酢で作って、スプレーする方法もありますが、
私はあてあえて使わず、ちゃんとしたカボチャが出来るかどうか、確かめたかったですね。
ちょっと実験の意味もありました。
株の根元の方から次々と、うどんこ病が発生していました。
ですから株の方から葉を切っていました。
それでも立派なカボチャを収穫できました。
自信がつきましたよ。
(しかし、いきなり沢山のうどんこ病の葉を切ると、光合成ができないので、
たとえ、うどんこ病の葉でも残しつつ切っていきました。)
・虫
虫は来ませんでした。
しかしカボチャと地面が接触していると、ダンゴムシの食われる事もありますので、
カボチャの下に食品トレイを置いて利用しました。
・金味 かぼちゃ育てる 場所
太陽のよく当たるところが良いですよ。
最初は成長がゆっくりしています。
・最初はあまり「つる」が伸びないけど急に伸びる感じです。
・収穫時期
受粉してから50日ぐらいすると
ヘタの部分(果梗部(かこうぶ)とも言う)が枯れて、
コルク状になったら収穫します。
・株元近くで受粉したカボチャは大きくならないそうです。
5節以内に実が着くとあまり大きくならないそうです。
ですので大体10節以降に受粉させた方が、大きい実が収穫できます。
・うどんこ病で人間が食べても大丈夫なの
大丈夫ですよ、野菜等を作っていると色々病気になることがあります。
それで人間に移るとか、影響はありませんので安心して食べれますよ。
・保存期間は
切らないでそのままなら常温で2~3ヶ月は大丈夫のようです。
日の当たらない涼しい所が良いです。
私は物置です。
・追熟期間
説明書きには収穫後7~10日程で甘くなると
いうことでしたが私は約25日置いて食べました。
・この様にうどんこ病で心配しましたが、立派な金味カボチャ栽培でした。
・害虫に食われたりすることもなく、無農薬で初心者でも作りやすいですよ。
最後まで読んで頂いて有難うございます。