加湿器の使い方が原因でセキが止まらない、
過敏性肺炎(加湿器肺)になりました。
45歳の女性を例に
原因と対策、
上手な加湿器の選び方が紹介されました。
教えてくれたのは、
東海大学医学部看護学科
小椋正道 医学博士です。
(主治医が見つかる診療所
命を脅かすセキの原因は?
2020年12月12日放送)
より紹介します。
また、加湿器を上手に使えば、
インフルエンザの対策にもなるそうです。
加湿器が原因で過敏性肺炎(加湿器肺)に!予防と対策
●病気になる前の症状
夫と2人暮らし。
45歳の女性は普段から少し咳を、
していましたが、ある日、
夜中ずっと咳をして眠れなかった。
そこでついに翌朝病院行きました。
熱もなくて体調もそんなに悪くないけど、
咳が全然止まらない状況でした。
調べた結果
病名は過敏性肺炎でした。
※過敏性肺炎とは
肺胞や細い気道の内部に発生する炎症で、
細菌、ウイルス、化学物質などを繰り返し、
吸い込むことで起きるアレルギー反応が原因です。
ひどい時は死に至る事もあるそうです。
♥過敏性肺炎(加湿器肺)になった原因
原因は一日中つけっぱなしの加湿器でした。
水を継ぎ足し継ぎ足しで中を洗浄しないで、
使い続けた為に、細菌がスゴク繁殖しました。
しかも超音波式加湿器の特徴ですが、
タンク内の水温が30℃になります。
こうなると細菌が繁殖して、
水蒸気となって部屋中にばら撒いてしまいました。
このように加湿器のお手入れが原因で、
過敏性肺炎になってしまいました。
これを加湿器肺と言います。
♥でも疑問 なぜ奥さんだけが加湿器肺になったのか?
旦那さんは元気でした。
理由は奥さんがアレルギーの持ち主だったからです。
●加湿器には主に3種類あります
1)気化式加湿器
内蔵されているフィルターに、
水分を吸わせて、
後ろから風をあてる構造です。
※細菌の噴出は少ないです。
2)加熱式加湿器
水を高温にして蒸気を噴出するために、
細菌がほとんど死滅します。
※これがおすすめですね
3)超音波式加湿器
値段が安くデザインが優れたものが多い。
若い女性に人気があります。
※しかし使い方に大きな問題があります。
水を継ぎ足し継ぎ足しで中を洗浄しないで、
使い続けると細菌がたくさん繁殖します。
超音波の振動で温度が上がります。
結果的にタンク内の水の温度が30℃になる。
すると細菌が繁殖しやすい温度になる。
そして水蒸気となって部屋中に拡散します。
人がそれを吸い込んで加湿器肺になります。
※一番お手入れが重要なのが、
この超音波式加湿器です。
♥超音波式加湿器の使用対策
・タンクの洗浄は4日以内にします。
(5日以上空けると雑菌が大変繁殖します。)
・水が残っていても継ぎ足しをしないで、
水を全部捨ててから水を入れる。
・説明書には
超音波式加湿器を使う時には、
週2回以上洗浄して下さい。
・洗浄したら乾拭きをしてください。
・洗浄したら乾燥してください。
っと書いてあります。
・心配な人は毎日でも洗うのが良いそうです。
※乾燥させると微生物のほとんどが死滅します。
・タンクだけではなくて、
機器の中も乾燥させるのが良い。
ので加湿器は昼間に乾燥させて、
カビを防ぐ方が良いそうです。
・枕元に加湿器を置くのは、
インフルエンザ対策としてとても良いです。
インフルエンザウイルスは、
湿度50から60%を越えると激減するそうで、
(活動しなくそうなるそうです)
・しかし窓の結露、
カーテンのカビは良くないそうです。
♥まとめ
加湿器を買う時は、
加熱式が良いですね。
もし超音波式を持っているとか買う時は、
週2回は洗浄をして乾燥させる、ことが大事ですね.
最後まで読んで頂いて有難うございます。